2008-04-05(Sat)

七色の川

深い森の中を流れる小さな川を、小舟で下っていた。
舟には、僕と船頭だけが乗っている。

水面は木漏れ日に照らされ
時に緑色に、時に紫色に輝いている。

刻々と変化する水面の色に合わせてギターを爪弾く音が聞こえるが、奏者の姿はどこにも見当たらない。
森の奥で弾いているのだろうか。

船頭は何一つ喋ることなく、舟を漕ぎ続けている。


2008-04-05(Sat)

老人と鳩

神社の境内。
昼前の日の光を浴びて敷石が鈍く輝く。
ロイド眼鏡を掛けて白いあごひげを生やした老人が一人、敷石の上に佇んでいる。

老人は座禅を組むかように掌を上に向けて前で重ね合わせ
その掌から腕や肩にかけて、数え切れないほどの鳩が止まっていた。

不意に老人は、組んでいた手を大きく広げた。
鳩たちはいっせいに空高く飛び立っていく。
手を天に差し出し満面の笑顔の老人も、鳩と一緒に飛んで行くかのようだった。

老人の黒いジャケットに、雪のような羽毛がふわりと映える。

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小学生のころ現実に見た光景。場所は鎌倉の鶴岡八幡宮だったと思う。
あまりにも現実離れした光景だったので、白昼夢でも見たのではないかと思うこともしばしば。

【更新履歴】
2008.04.05
・表現の修正
3行目:『立っている』 ⇒ 『佇んでいる』
8行目:『飛んでいく』に掛かる『空へ』を除去。
9行目:『白い羽毛』 ⇒ 『雪のような羽毛』


2008-04-03(Thu)

言刃

柵に囲まれた空き地の中で
縄で縛られた囚人たちが苦悶の声をあげ続けていた。
ぼくも、そんな囚人の一人だった。

柵の向こうで、母と祖母が和やかに談笑している。
ぼくは声を上げて二人に助けを求めたが
二人とも、こちらの様子には気付かない。

母も祖母も、普段は煩わしいほどつきまとう人達なのに
肝心な時に救いの手を差し伸べてくれないなんて。
ぼくは、ひどく落胆した。

目の前にはがっしりと背が高く
柔道着と思しき衣服を着た長髪の青年がいた。

青年は、巨大な刀を取り出してこう言った。

この刀は「言刃(ことば)」という。
お前は言葉で多くの人間を傷つけてきた。
だから、私が言刃でお前を切り刻んでやろう。

言い終わると、青年は大きく刀を振りかぶった。

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小学生か中学生の時に見た夢。
言葉を「言刃」という凶器になぞらえる感性は、けっこう普遍的なものだと思う。

それにしても、何て病んだ子供だったのだろう。


2008-04-02(Wed)

春の夢

モノクロームの 天蓋に
小鬼がちらり 見え隠れ
猫の恋鳴き 狂おしく
なんて素敵な 夜でしょう
ワインを一杯 いかがです?
星は燦燦 咲き乱れ
月は凛凛 すまし顔

ボトル傾け もう一杯
揺らめく帳 かきわけて
タイツを下ろす 蝋の脚
女しとどに 融けだして
ヒール転がり 甘い歌
優美な時が 踊りだす
影まで薫る 春の夢

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以前、某掲示板の5段階評価スレに投稿した詩に
若干手直しを加えたもの。
A〜Eのうち、Bをゲット。
初めて「詩を書くことを」意識して書いた作品だったので嬉しかった。

2008-04-01(Tue)

ごあいさつ

詩でも書いてみようかと思いブログを立ち上げました。
「詩と夢」などと、お花畑で恋の歌を綴っているようなブログタイトルをつけていますが
ほのぼの系の詩や恋愛詩はあまり載せないと思います。
てか、恋愛詩を書くのは苦手です。読むのは好きだけど。

詩とは別に、今までに見た夢を文章化したものも載せて行こうかと思います。

読んで、何か思うことがあればコメント頂けると嬉しいです。

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夢砥

Author:夢砥
すまんな、男だ。

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