2008-08-20(Wed)
詩と夢
夢のスケッチと自作の詩
2008-04-12(Sat)
海岸沿いの竹林と世界の灯火
風が強く、空は灰色に淀んでいた。
空と同じ灰色の砂浜に、波が激しく打ち寄せていた。
砂浜から少し歩くと小さな竹林があった。
何らかの神聖なものを囲んでいるような雰囲気を感じる。
林の中に入ると、中は暗かった。
真っ直ぐに生えた竹の間からは、外の空や海が覗いていた。
地面には白い玉砂利が敷き詰めてあり、中央に灯篭がぽつんと建っていた。
灯篭の中では青白い火がか細く燃え続けている。
「この火が消えた時、世界は消滅する」
誰かに教えてもらった訳ではない。
自明の事としてそれを知っていた。
僕は何をするでもなく、いつまでもそこに佇み炎を眺め続けていた。
#####################
小学生か中学生の頃に見た夢だと思う。
自分の夢に出て来る空は、灰色のことが多い。
空と同じ灰色の砂浜に、波が激しく打ち寄せていた。
砂浜から少し歩くと小さな竹林があった。
何らかの神聖なものを囲んでいるような雰囲気を感じる。
林の中に入ると、中は暗かった。
真っ直ぐに生えた竹の間からは、外の空や海が覗いていた。
地面には白い玉砂利が敷き詰めてあり、中央に灯篭がぽつんと建っていた。
灯篭の中では青白い火がか細く燃え続けている。
「この火が消えた時、世界は消滅する」
誰かに教えてもらった訳ではない。
自明の事としてそれを知っていた。
僕は何をするでもなく、いつまでもそこに佇み炎を眺め続けていた。
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小学生か中学生の頃に見た夢だと思う。
自分の夢に出て来る空は、灰色のことが多い。
2008-04-10(Thu)
高台のアイスクリームショップと崖下の施設
僕は高台へと続く坂道を登っている。
辺り一面、濃い霧に覆われていた。
坂道の右側は切り立った崖になっていた。
ガードレール越しに下を覗くも、湧き上がる霧のせいで何も見えない。
僕の意識は瞬時に崖の下まで飛んだ。
崖の下に建つ、古いアパートの1階の廊下に僕は立っている。
辺りは薄暗く、地面はコンクリートだった。
地面の上にはタンクと思しきものが幾つも並び、
タンクから伸びたパイプやダクトは複雑に入り組んで四方八方に拡散している。
何の施設だろうか。下水処理場のようにも見えるが、特有の臭気は感じられない。
坂道に登り、高台に到着した。
高台には、アイスクリームショップのチェーン店が一軒あった。
こんな人気のないところに出店して、採算は合うんだろうか。
辺り一面、濃い霧に覆われていた。
坂道の右側は切り立った崖になっていた。
ガードレール越しに下を覗くも、湧き上がる霧のせいで何も見えない。
僕の意識は瞬時に崖の下まで飛んだ。
崖の下に建つ、古いアパートの1階の廊下に僕は立っている。
辺りは薄暗く、地面はコンクリートだった。
地面の上にはタンクと思しきものが幾つも並び、
タンクから伸びたパイプやダクトは複雑に入り組んで四方八方に拡散している。
何の施設だろうか。下水処理場のようにも見えるが、特有の臭気は感じられない。
坂道に登り、高台に到着した。
高台には、アイスクリームショップのチェーン店が一軒あった。
こんな人気のないところに出店して、採算は合うんだろうか。
2008-04-06(Sun)
サプリメントと塗り絵とマネージャー
朝オフィスに着くと、同僚達は既に仕事を始めていた。
キーボードの無機質なタッチ音とファンの回転音、押し殺した息遣いが室内に立ち込める。
後ろめたさを感じながらカバンをデスクの上に置くや否や、携帯電話が鳴った。
電話に出ると、過度に抑制を効かせた低い声が聞こえてきた。
「メタボ腹によく効くサプリメントがあるんだ。よかったら買わないか?」
弟だった。弟のこの声を聞くと、なぜか苛立たしい気分になる。
電話は、サプリメント好きの母と祖母の差し金で寄越したのだろう。
そもそも俺はメタボ腹を心配されるほど太ってはおらず、むしろ痩せている方だ。
「勤務時間中にくだらない電話をして来るんじゃねぇよ」
怒鳴って電話を切った。
同僚達は俺の大声に反応する様子もなく、無心にディスプレイに見入っている。
一呼吸置く間もなく、カバンから一枚の紙切れを取り出した。
紙切れには、とあるファッションドールの絵が黒インクで印刷されていた。
どうやら塗り絵らしい。
床に座り込んでクレヨンを取り出す。
何故デスクがあるのにわざわざ床に座り込むのか、俺自身もわかっていない。
髪の毛の部分を黄色に塗り始める。金髪にするつもりだ。
金色のクレヨンなどというものもあるが
本当に金髪に見せたければ黄色に塗らなければならない。
いつの間にか、傍らにマネージャーが立っていた。
絵を覗き込みながら、スカートの部分を指差し
「ここは、何色に塗る積もりだい?」
尋ねてきた。
緊張しながら
「塗る予定はありません。白色にするつもりなので」
そう答えた。
マネージャーは
「ふむ、この場合は茶色の方がいいんじゃないかな」
ドールのスカート部分をなぞりながら言った。
今がどんな場合なのか、その場合は何故茶色になるのか、疑問は沢山あるはずだが、それを問おうとは思わなかった。
俺は神妙な面持ちで
「了解しました」
と答えた。
#####################
二年ほど前に見た夢。
内容は荒唐無稽だが、極めて現実感があった。
キーボードの無機質なタッチ音とファンの回転音、押し殺した息遣いが室内に立ち込める。
後ろめたさを感じながらカバンをデスクの上に置くや否や、携帯電話が鳴った。
電話に出ると、過度に抑制を効かせた低い声が聞こえてきた。
「メタボ腹によく効くサプリメントがあるんだ。よかったら買わないか?」
弟だった。弟のこの声を聞くと、なぜか苛立たしい気分になる。
電話は、サプリメント好きの母と祖母の差し金で寄越したのだろう。
そもそも俺はメタボ腹を心配されるほど太ってはおらず、むしろ痩せている方だ。
「勤務時間中にくだらない電話をして来るんじゃねぇよ」
怒鳴って電話を切った。
同僚達は俺の大声に反応する様子もなく、無心にディスプレイに見入っている。
一呼吸置く間もなく、カバンから一枚の紙切れを取り出した。
紙切れには、とあるファッションドールの絵が黒インクで印刷されていた。
どうやら塗り絵らしい。
床に座り込んでクレヨンを取り出す。
何故デスクがあるのにわざわざ床に座り込むのか、俺自身もわかっていない。
髪の毛の部分を黄色に塗り始める。金髪にするつもりだ。
金色のクレヨンなどというものもあるが
本当に金髪に見せたければ黄色に塗らなければならない。
いつの間にか、傍らにマネージャーが立っていた。
絵を覗き込みながら、スカートの部分を指差し
「ここは、何色に塗る積もりだい?」
尋ねてきた。
緊張しながら
「塗る予定はありません。白色にするつもりなので」
そう答えた。
マネージャーは
「ふむ、この場合は茶色の方がいいんじゃないかな」
ドールのスカート部分をなぞりながら言った。
今がどんな場合なのか、その場合は何故茶色になるのか、疑問は沢山あるはずだが、それを問おうとは思わなかった。
俺は神妙な面持ちで
「了解しました」
と答えた。
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二年ほど前に見た夢。
内容は荒唐無稽だが、極めて現実感があった。
2008-04-05(Sat)
七色の川
深い森の中を流れる小さな川を、小舟で下っていた。
舟には、僕と船頭だけが乗っている。
水面は木漏れ日に照らされ
時に緑色に、時に紫色に輝いている。
刻々と変化する水面の色に合わせてギターを爪弾く音が聞こえるが、奏者の姿はどこにも見当たらない。
森の奥で弾いているのだろうか。
船頭は何一つ喋ることなく、舟を漕ぎ続けている。
舟には、僕と船頭だけが乗っている。
水面は木漏れ日に照らされ
時に緑色に、時に紫色に輝いている。
刻々と変化する水面の色に合わせてギターを爪弾く音が聞こえるが、奏者の姿はどこにも見当たらない。
森の奥で弾いているのだろうか。
船頭は何一つ喋ることなく、舟を漕ぎ続けている。
2008-04-05(Sat)
老人と鳩
神社の境内。
昼前の日の光を浴びて敷石が鈍く輝く。
ロイド眼鏡を掛けて白いあごひげを生やした老人が一人、敷石の上に佇んでいる。
老人は座禅を組むかように掌を上に向けて前で重ね合わせ
その掌から腕や肩にかけて、数え切れないほどの鳩が止まっていた。
不意に老人は、組んでいた手を大きく広げた。
鳩たちはいっせいに空高く飛び立っていく。
手を天に差し出し満面の笑顔の老人も、鳩と一緒に飛んで行くかのようだった。
老人の黒いジャケットに、雪のような羽毛がふわりと映える。
#####################
小学生のころ現実に見た光景。場所は鎌倉の鶴岡八幡宮だったと思う。
あまりにも現実離れした光景だったので、白昼夢でも見たのではないかと思うこともしばしば。
【更新履歴】
2008.04.05
・表現の修正
3行目:『立っている』 ⇒ 『佇んでいる』
8行目:『飛んでいく』に掛かる『空へ』を除去。
9行目:『白い羽毛』 ⇒ 『雪のような羽毛』
昼前の日の光を浴びて敷石が鈍く輝く。
ロイド眼鏡を掛けて白いあごひげを生やした老人が一人、敷石の上に佇んでいる。
老人は座禅を組むかように掌を上に向けて前で重ね合わせ
その掌から腕や肩にかけて、数え切れないほどの鳩が止まっていた。
不意に老人は、組んでいた手を大きく広げた。
鳩たちはいっせいに空高く飛び立っていく。
手を天に差し出し満面の笑顔の老人も、鳩と一緒に飛んで行くかのようだった。
老人の黒いジャケットに、雪のような羽毛がふわりと映える。
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小学生のころ現実に見た光景。場所は鎌倉の鶴岡八幡宮だったと思う。
あまりにも現実離れした光景だったので、白昼夢でも見たのではないかと思うこともしばしば。
【更新履歴】
2008.04.05
・表現の修正
3行目:『立っている』 ⇒ 『佇んでいる』
8行目:『飛んでいく』に掛かる『空へ』を除去。
9行目:『白い羽毛』 ⇒ 『雪のような羽毛』
