2008-07-09(Wed)
詩と夢
夢のスケッチと自作の詩
2008-04-12(Sat)
海岸沿いの竹林と世界の灯火
風が強く、空は灰色に淀んでいた。
空と同じ灰色の砂浜に、波が激しく打ち寄せていた。
砂浜から少し歩くと小さな竹林があった。
何らかの神聖なものを囲んでいるような雰囲気を感じる。
林の中に入ると、中は暗かった。
真っ直ぐに生えた竹の間からは、外の空や海が覗いていた。
地面には白い玉砂利が敷き詰めてあり、中央に灯篭がぽつんと建っていた。
灯篭の中では青白い火がか細く燃え続けている。
「この火が消えた時、世界は消滅する」
誰かに教えてもらった訳ではない。
自明の事としてそれを知っていた。
僕は何をするでもなく、いつまでもそこに佇み炎を眺め続けていた。
#####################
小学生か中学生の頃に見た夢だと思う。
自分の夢に出て来る空は、灰色のことが多い。
空と同じ灰色の砂浜に、波が激しく打ち寄せていた。
砂浜から少し歩くと小さな竹林があった。
何らかの神聖なものを囲んでいるような雰囲気を感じる。
林の中に入ると、中は暗かった。
真っ直ぐに生えた竹の間からは、外の空や海が覗いていた。
地面には白い玉砂利が敷き詰めてあり、中央に灯篭がぽつんと建っていた。
灯篭の中では青白い火がか細く燃え続けている。
「この火が消えた時、世界は消滅する」
誰かに教えてもらった訳ではない。
自明の事としてそれを知っていた。
僕は何をするでもなく、いつまでもそこに佇み炎を眺め続けていた。
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小学生か中学生の頃に見た夢だと思う。
自分の夢に出て来る空は、灰色のことが多い。
2008-04-10(Thu)
喋る女
女は喋る
ゆるゆると 百合の仄かな香り
ぼくは微笑む
うつむいていないで 何でも喋ってご覧
女は喋る
やがてしたたかに 舌はなめらかに
女は喋る 喋る
汲めども汲めども湧き上がる 概念の泉
女は喋る 喋る 喋る
パロールの洪水に弄ばれ ぼくは息も切れぎれ
女は喋る 喋る 喋る 喋る
言葉たちは意味を失い 音列の炎熱が脳膜を焦がす
女は喋る 喋る 喋る 喋る 喋る
振動する唇がノイズと共に撒き散らす白い泡に 恥じらいの欠片
そして女は喋る
はいどうぞと得意気に差し出した巨大な糞が汚臭を撒き散らす フンコロガシの不躾さ
ぼくは叫ぶ
けれども飛び出た呪言は石ころのように転がり惨め
女は立ち上がる
ゆるゆると しかし女王の笑みを浮かべて静かに歩み去る
#####################
この詩もセン五スレに投稿。
未評価の詩が多そうなので、評価が出るのは当分先になりそうな予感。
評価人の皆様、お疲れ様です。
ゆるゆると 百合の仄かな香り
ぼくは微笑む
うつむいていないで 何でも喋ってご覧
女は喋る
やがてしたたかに 舌はなめらかに
女は喋る 喋る
汲めども汲めども湧き上がる 概念の泉
女は喋る 喋る 喋る
パロールの洪水に弄ばれ ぼくは息も切れぎれ
女は喋る 喋る 喋る 喋る
言葉たちは意味を失い 音列の炎熱が脳膜を焦がす
女は喋る 喋る 喋る 喋る 喋る
振動する唇がノイズと共に撒き散らす白い泡に 恥じらいの欠片
そして女は喋る
はいどうぞと得意気に差し出した巨大な糞が汚臭を撒き散らす フンコロガシの不躾さ
ぼくは叫ぶ
けれども飛び出た呪言は石ころのように転がり惨め
女は立ち上がる
ゆるゆると しかし女王の笑みを浮かべて静かに歩み去る
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この詩もセン五スレに投稿。
未評価の詩が多そうなので、評価が出るのは当分先になりそうな予感。
評価人の皆様、お疲れ様です。
2008-04-10(Thu)
高台のアイスクリームショップと崖下の施設
僕は高台へと続く坂道を登っている。
辺り一面、濃い霧に覆われていた。
坂道の右側は切り立った崖になっていた。
ガードレール越しに下を覗くも、湧き上がる霧のせいで何も見えない。
僕の意識は瞬時に崖の下まで飛んだ。
崖の下に建つ、古いアパートの1階の廊下に僕は立っている。
辺りは薄暗く、地面はコンクリートだった。
地面の上にはタンクと思しきものが幾つも並び、
タンクから伸びたパイプやダクトは複雑に入り組んで四方八方に拡散している。
何の施設だろうか。下水処理場のようにも見えるが、特有の臭気は感じられない。
坂道に登り、高台に到着した。
高台には、アイスクリームショップのチェーン店が一軒あった。
こんな人気のないところに出店して、採算は合うんだろうか。
辺り一面、濃い霧に覆われていた。
坂道の右側は切り立った崖になっていた。
ガードレール越しに下を覗くも、湧き上がる霧のせいで何も見えない。
僕の意識は瞬時に崖の下まで飛んだ。
崖の下に建つ、古いアパートの1階の廊下に僕は立っている。
辺りは薄暗く、地面はコンクリートだった。
地面の上にはタンクと思しきものが幾つも並び、
タンクから伸びたパイプやダクトは複雑に入り組んで四方八方に拡散している。
何の施設だろうか。下水処理場のようにも見えるが、特有の臭気は感じられない。
坂道に登り、高台に到着した。
高台には、アイスクリームショップのチェーン店が一軒あった。
こんな人気のないところに出店して、採算は合うんだろうか。
2008-04-07(Mon)
冒険の旅へ
目眩めくような 冒険の旅に出たいんだって?
簡単なことさ
いつもと少しだけ違う服を着て
いつもと少しだけ違う道を歩いて
いつもと少しだけ違う言葉を紡いでみるといい
薄汚れたレンズがふやけたら 剥ぎ取っておしまい
そして 一糸纏わぬ瞳で見渡してごらん
たった5秒前に作られた 君のための世界は
脈動しながら 君が驚嘆に打ち震えるのを待っている
どこまでも続くバベルの図書館の非直列化《デシリアライズ》
旅はもう始まり 決して終わらない
ほら 聞こえてきただろう
下草を踏みしめて いきれを匂い立たせ
立ち込める砂嵐を真二つに切り裂き
冥い迷宮の石畳に仄かな燭光を照らす
心躍るような 冒険の足音が
#####################
2chのセン五スレに投稿した詩。評価は B- だった。
「前半と後半でトーンが変わっている」「後半が気負った表現になっている」というアドバイスを頂いた。
うーむ。精進せねば。
簡単なことさ
いつもと少しだけ違う服を着て
いつもと少しだけ違う道を歩いて
いつもと少しだけ違う言葉を紡いでみるといい
薄汚れたレンズがふやけたら 剥ぎ取っておしまい
そして 一糸纏わぬ瞳で見渡してごらん
たった5秒前に作られた 君のための世界は
脈動しながら 君が驚嘆に打ち震えるのを待っている
どこまでも続くバベルの図書館の非直列化《デシリアライズ》
旅はもう始まり 決して終わらない
ほら 聞こえてきただろう
下草を踏みしめて いきれを匂い立たせ
立ち込める砂嵐を真二つに切り裂き
冥い迷宮の石畳に仄かな燭光を照らす
心躍るような 冒険の足音が
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2chのセン五スレに投稿した詩。評価は B- だった。
「前半と後半でトーンが変わっている」「後半が気負った表現になっている」というアドバイスを頂いた。
うーむ。精進せねば。
2008-04-06(Sun)
サプリメントと塗り絵とマネージャー
朝オフィスに着くと、同僚達は既に仕事を始めていた。
キーボードの無機質なタッチ音とファンの回転音、押し殺した息遣いが室内に立ち込める。
後ろめたさを感じながらカバンをデスクの上に置くや否や、携帯電話が鳴った。
電話に出ると、過度に抑制を効かせた低い声が聞こえてきた。
「メタボ腹によく効くサプリメントがあるんだ。よかったら買わないか?」
弟だった。弟のこの声を聞くと、なぜか苛立たしい気分になる。
電話は、サプリメント好きの母と祖母の差し金で寄越したのだろう。
そもそも俺はメタボ腹を心配されるほど太ってはおらず、むしろ痩せている方だ。
「勤務時間中にくだらない電話をして来るんじゃねぇよ」
怒鳴って電話を切った。
同僚達は俺の大声に反応する様子もなく、無心にディスプレイに見入っている。
一呼吸置く間もなく、カバンから一枚の紙切れを取り出した。
紙切れには、とあるファッションドールの絵が黒インクで印刷されていた。
どうやら塗り絵らしい。
床に座り込んでクレヨンを取り出す。
何故デスクがあるのにわざわざ床に座り込むのか、俺自身もわかっていない。
髪の毛の部分を黄色に塗り始める。金髪にするつもりだ。
金色のクレヨンなどというものもあるが
本当に金髪に見せたければ黄色に塗らなければならない。
いつの間にか、傍らにマネージャーが立っていた。
絵を覗き込みながら、スカートの部分を指差し
「ここは、何色に塗る積もりだい?」
尋ねてきた。
緊張しながら
「塗る予定はありません。白色にするつもりなので」
そう答えた。
マネージャーは
「ふむ、この場合は茶色の方がいいんじゃないかな」
ドールのスカート部分をなぞりながら言った。
今がどんな場合なのか、その場合は何故茶色になるのか、疑問は沢山あるはずだが、それを問おうとは思わなかった。
俺は神妙な面持ちで
「了解しました」
と答えた。
#####################
二年ほど前に見た夢。
内容は荒唐無稽だが、極めて現実感があった。
キーボードの無機質なタッチ音とファンの回転音、押し殺した息遣いが室内に立ち込める。
後ろめたさを感じながらカバンをデスクの上に置くや否や、携帯電話が鳴った。
電話に出ると、過度に抑制を効かせた低い声が聞こえてきた。
「メタボ腹によく効くサプリメントがあるんだ。よかったら買わないか?」
弟だった。弟のこの声を聞くと、なぜか苛立たしい気分になる。
電話は、サプリメント好きの母と祖母の差し金で寄越したのだろう。
そもそも俺はメタボ腹を心配されるほど太ってはおらず、むしろ痩せている方だ。
「勤務時間中にくだらない電話をして来るんじゃねぇよ」
怒鳴って電話を切った。
同僚達は俺の大声に反応する様子もなく、無心にディスプレイに見入っている。
一呼吸置く間もなく、カバンから一枚の紙切れを取り出した。
紙切れには、とあるファッションドールの絵が黒インクで印刷されていた。
どうやら塗り絵らしい。
床に座り込んでクレヨンを取り出す。
何故デスクがあるのにわざわざ床に座り込むのか、俺自身もわかっていない。
髪の毛の部分を黄色に塗り始める。金髪にするつもりだ。
金色のクレヨンなどというものもあるが
本当に金髪に見せたければ黄色に塗らなければならない。
いつの間にか、傍らにマネージャーが立っていた。
絵を覗き込みながら、スカートの部分を指差し
「ここは、何色に塗る積もりだい?」
尋ねてきた。
緊張しながら
「塗る予定はありません。白色にするつもりなので」
そう答えた。
マネージャーは
「ふむ、この場合は茶色の方がいいんじゃないかな」
ドールのスカート部分をなぞりながら言った。
今がどんな場合なのか、その場合は何故茶色になるのか、疑問は沢山あるはずだが、それを問おうとは思わなかった。
俺は神妙な面持ちで
「了解しました」
と答えた。
#####################
二年ほど前に見た夢。
内容は荒唐無稽だが、極めて現実感があった。

